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英検Ⓡ2級 文法問題 出題数ランキング
(再掲)英検Ⓡ2級の合格を目指す皆さんへ
高校卒業程度レベルとされる英検2級の文法問題において、最も出題されている文法事項は何か気になりませんか。
(再掲)文法問題では何が問われているのか?
ご存じの通り、英検2級の文法単独問題は、第1問の小問18~20の3問だけです。わずか3問の中に、高校で学ぶ英文法の中から一体何が問われているのか、やはり気になりますね。
(再掲)文法の学習効率のために
英文法は、長文読解や英作文、リスニングでも土台の知識となりますから、結局は幅広い知識を持っておく必要があるわけですが、何を重点的に学べばよいか知っておくことは学習効率の向上につながります。
(再掲)たった100問だけですが、直近10年分を調査
そこで、ここ直近の2021年度第3回まで約11年間、約100問分を調査したランキングをご紹介します。
さて今回は、第1位です。

第1位
灘ゼミ調べ(本試験のみの調査)。調査方法は、客観的であるように努めてはいますが、灘ゼミ講師の独断に拠ります。学術目的ではありませんこと、予めご了承ください。
1位
それは、動詞の形を問う
準動詞
25問
約11年間34回分(全102問)の中で25問です。年2回以上の頻度で出題されています。
第2位の接続詞が11問ですから、準動詞は2倍の出題頻度でダントツの1位です。ただし、その理由には特別な事情が寄与しています。
つまり、この準動詞がダントツの1位になるのは、次の重要文法事項がすべて含まれているからです。
- 不定詞(9回)
- 動名詞(8回)
- 分詞(8回、分詞構文は除く)
それぞれの存在感は、全体第2位の接続詞、3位の仮定法、比較と見劣りするか、大差ないように思われますが、動詞の形を問うというこれら3者に共通する観点によって、英検2級の文法問題における傑出した不動の地位を占めているといえそうです。
分詞(8回)を分詞構文(7回)とひっくるめて独立させて分類すれば、分詞がランキング1位に躍り出ます。
さて、それではそれぞれの出題傾向を見てまいります。

不定詞
定番の表現を中心に、よく出合うフレーズが出題されています。
”~を後悔する”と覚える”regret”が “to 不定詞”を伴って”残念ながら~する”と理解される語法と、目的の用法” so as to 不定詞” とが2回出題されています。
- “regret +to 不定詞”(2回)
- “so as to 不定詞”(2回)
- “happen to 不定詞”
- 形容詞を修飾する副詞的用法
- “be to 不定詞”
- “mean to 不定詞”
- “come to 不定詞”
不定詞:出題年度-受験回-問題番号:①2021-3-19, ②2020-2-18, ③2018-2-20, ④2017-3-19, ⑤2015-3-19, ⑥2014-2-19, ⑦2013-1-19, ⑧2012-1-20, ⑨2011-2-19
動名詞
以下、既に学んだことのある人にとっては、お決まりのパターンばかりでしょう。目的語に”to 不定詞”ではなく動名詞を取らせる動詞は、定番中の定番です。
- 動詞の目的語(4回):”mind ~ing”、”end up ~ing”、”consider ~ing”、”stop ~ing”
- 前置詞の目的語(3回):”about ~ing”、”on ~ing”、”How about ~ing”
- “There is no ~ing”
動名詞:出題年度-受験回-問題番号:①2020-1-18, ②2018-3-18, ③2015-3-20, ④2013-2-19, ⑤2012-3-18, ⑥2012-2-19, ⑦2011-3-20, ⑧2010-3-20
分詞
使役動詞”have”の目的格補語(C)に過去分詞を選ばせる問題が3度出題されています。その他も、定番の表現ばかりです。
- 5文型(使役動詞)の目的格補語(4回):”make oneself understood”、”have +O+C(p.p.)(3回)
- 感情を表す過去分詞形容詞(2回):”confused”、”disappointed”
- “with +O+C(p.p.)
- “with +O+C(~ing)”
分詞:出題年度-受験回-問題番号:①2021-1-19, ②2019-3-18, ③2016-2-18, ④2016-1-20, ⑤2013-3-20, ⑥2013-1-20, ⑦2011-3-18, ⑧2010-3-19
いかがでしたでしょうか。
きちんと対策を行っておけば、既視感からさくさくと解けてしまうのではないでしょうか。
英検Ⓡ2級の第1問18~20の文法問題で最も出題数が多かった文法事項は、準動詞でした。



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